ものづくり補助金(正式名称:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業・小規模事業者が革新的な製品やサービスの開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。
🔹補助対象者
以下の要件を満たす中小企業・小規模事業者が対象です。
(※資本金や従業員数の条件により対象外となる場合あり)
- 製造業、建設業、運輸業など → 資本金3億円以下 or 従業員300人以下
- 小売業 → 資本金5,000万円以下 or 従業員50人以下
- サービス業 → 資本金5,000万円以下 or 従業員100人以下
🔹補助対象となる事業
次のような生産性向上につながる取り組みが補助対象になります。
✅ 新商品・新サービスの開発
✅ 製造プロセスの改善(DX推進含む)
✅ 省エネ・脱炭素化への対応
✅ 設備投資(工作機械、ITシステム導入 など)
🔹補助金額・補助率
補助上限額や補助率は、事業類型によって異なります。
類型 | 補助上限額 | 補助率 |
---|---|---|
通常枠 | 750万円~1,250万円 | 1/2(小規模事業者は2/3) |
成長枠(DX・脱炭素等) | 2,000万円 | 1/2 |
グリーン枠(環境負荷低減) | 2,000万円 | 2/3 |
グローバル市場開拓枠 | 3,000万円 | 1/2 |
🔹申請スケジュール
ものづくり補助金は年に数回公募されます。(例:年3~4回程度)
最新の公募情報は、ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)で確認できます。
🔹申請の流れ
1️⃣ 公募要領の確認
2️⃣ GビズIDの取得(オンライン申請のため必須)
3️⃣ 事業計画書の作成(3~5年後の売上・利益計画が必要)
4️⃣ 申請(電子申請システム)
5️⃣ 審査・採択(審査基準:革新性、市場ニーズ、実現可能性 など)
6️⃣ 交付決定 → 事業実施
7️⃣ 実績報告 → 補助金受領
🔹申請時のポイント
✅ 革新的な取り組みか?(単なる設備導入ではなく、新技術・新サービスを含むか)
✅ 事業計画が明確か?(補助金後の売上・利益の見込みを示せるか)
✅ 生産性向上の根拠があるか?(コスト削減や効率化の具体的な数値目標があるか)
🔹注意点
🔸 補助金は後払い(事業完了後の報告が必要)
🔸 審査があり、必ず採択されるわけではない
🔸 補助対象外の経費もある(例えば、建物の建築費や土地購入費などは対象外)
📌 まとめ
✅ 中小企業・小規模事業者向けの設備投資補助金
✅ 新製品開発・プロセス改善・DX化などが対象
✅ 補助額は最大3,000万円、補助率は1/2~2/3
✅ 申請にはGビズID取得&事業計画の作成が必要
ものづくり補助金を活用すると、設備投資の負担を軽減できますが、事業計画の準備や申請手続きが重要になります。
申請を考えている場合は、商工会議所や専門家(行政書士・中小企業診断士など)に相談するのもおすすめです!