**贈与(ぞうよ)と遺贈(いぞう)**は、どちらも財産を無償で他人に渡す方法ですが、大きな違いがあります。
贈与とは?
- 生前に自分の財産を他人にあげる契約。
- 当事者(贈与者と受贈者)の合意が必要。
- 口約束でも成立するが、高額な財産の場合は書面で残すことが望ましい。
- 「死因贈与(しいんぞうよ)」という、死亡時に効力が発生する贈与もあるが、基本は生前に完了する。
遺贈とは?
- 遺言によって、自分の死後に財産を他人に譲る方法。
- **受遺者(遺贈を受ける人)**の同意は不要。
- 遺言書がなければ遺贈はできない。
- 相続人以外の人や団体(例:友人・慈善団体)にも財産を渡せる。
主な違いのまとめ
| 贈与 | 遺贈 | |
|---|---|---|
| 財産を渡す時期 | 生前 | 死後 |
| 方法 | 契約(当事者の合意が必要) | 遺言(受遺者の同意不要) |
| 取消しの可否 | 原則できない(特約があれば可能) | 遺言を書き直せば変更可能 |
| 課税関係 | 贈与税がかかる(例外あり) | 相続税がかかる |
どちらを選ぶべきか?
- 生前に確実に財産を渡したいなら → 贈与
- 死後に特定の人に財産を渡したいなら → 遺贈
どちらにもメリット・デメリットがあるので、目的に応じて選ぶのが重要です。
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